今回は愛知県名古屋市のRUB-A-DUBさんにお邪魔させて頂きました。導入から半年で、たくさんのヘアループのリピーターを獲得することに成功したRUB-A-DUBさん。そのノウハウをオーナーの朝原さんに、余すことなくお話して頂きました。
RUB-A-DUBオーナーの朝原さん
このお店とメンバーでまだまだ出来ることがある
-本日はよろしくお願い致します。まずは自己紹介からお願いします。
朝原:RUB-A-DUBの朝原と申します。美容歴は専門学校を出てからですので20年くらいで、独立して9年ですね。ある程度、美容室の中で経験してくると、お客様に合わせて、提案したいことも増えてきます。でも、会社の中のルールに沿ってやると、自分の意に反したことも多かったんですよ。いつからか、そのことに疑問を感じたんですね。若いときは「若造が何か言っている」で、終わっていたのですが、ある程度キャリアを重ねると、そうも行かなくなる。では、やっぱり、自分でやるしかないなって。
-独立はロマンでもありますもんね。
朝原:私の場合は、独立したかったわけでは無かったんですよ。結果、独立になってしまったんですよw
-そしてRUB-A-DUBとして9年が過ぎていったんですね。結果だったとしても、凄いと思います!現在RUB-A-DUBさんは何名で運営されていますか?
朝原:8名ですね。スタイリスト3名、アシスタント4名、レセプション1名です。
-1店舗で8名って、大所帯ですね。
朝原:最初は二人で始めたんですよ。1年に1名ずつスタッフが増えています。店舗も数年前に改装して、広くなりました。
-2店舗目は考えていらっしゃいますか?
朝原:いいえ、店舗展開は考えていないですね。このお店やこのメンバーで、まだまだ出来ることがあるので、それでもお店が回らなくなったら考えます。メンバーそれぞれが力もあって、このメンバーがいるから、新しいことにも挑戦できるし、ヘアループもこのメンバーだからこそ出来たというのが大きいですね。
-良いメンバーにも恵まれていますね。
朝原:はい。何か新しいことやるときも、必ずメンバーにヒアリングします。「こんなサービスがあるよ」って私が説明するんです。それを聞いて、目がギラっとした人が3人くらいいれば、そのメニューはやりますね。ヘアループもそうでした。「おもしろそうだね」って。やっぱり、いつも一緒にいるので、それが分かるようになっちゃいました。わからない方が、自分が突っ走れるんで良かったんですがw
-大所帯なので、マネージメントも大変ですよね?
朝原:そうですね、男性スタッフが2名いるのですが・・・私は独立させたかったんです。でも独立せずに一緒にやっていくことになったんですよ!これはもう覚悟を決めるしかないなと。男性を雇うって責任も大きいんですよね。その家族も飯を食っていかないといけないですから。それで、新しいことにもどんどん挑戦しています。ヘアループに関しても、他の美容師の友達から、いろいろ言われたのですが、逆にこれはやったもん勝ちだと。やはり、これができるのは、うちには優秀なスタッフがいるからですね。
-お話を伺っていると、朝原さんって男前ですね。男前マネージメント。
朝原:嬉しい表現ですね。私は男前じゃない人が嫌いなんですよw心がちっちゃい人が嫌いですw
髪の毛が増やせるって、めちゃめちゃ面白い!
-ヘアループを導入しようと思われたきっかけは何だったんですか?
朝原:だって、髪の毛って生やせないじゃないですか。毛が増やせるって『めちゃめちゃ面白そう』と思ったのがきっかけですね。これからの時代にもあっていると思ったし、これはいけるんじゃないかって。ただ、感覚的な、本当にそれだけですw
-最初からRUB-A-DUBさんの客層にマッチングしそうだったんですか?
朝原:そうでもないですよ。うちは客層も広いので、若い方にも提案していますね。基本はヘアループで髪の流れをつくっています。一番のコア層は50代でしょうか。ボリュームをだしたり、カラーで遊んだりしていますね。ボブで凹凸を作って、2種類くらいのカラーを混ぜたりしていますよ。赤のメッシュ入れて、その周りに暗めの色を入れたりとか。
-2色を混ぜるんですね!よくヘアループを研究されていますね。
朝原:これは、やりながらですね。自分が良いと思ったことをやっています。
ヘアループでの変化を実感してもらいたい
-導入・メニュー化はスムーズでしたか?
朝原:はい。ヘアループ導入セミナーに行ったら、私は誰よりも早く出来たので、調子に乗りましたwこれ、パートさん(アシスタント)に着けてもらったら良いなと、その時にすでに考えていましたね。メンバー全員が着けれるのですが、メインはパートさんに着けてもらっています。
-ストロー1本は何分くらいで装着出来ますか?
朝原:平均すると7分くらいですかね。でも、髪質によって変わります。生え癖など、難しいと10分くらいかかちゃうこともあります。やっていて、スピードが遅くなってきたと感じたら、チェックします。
-アシスタントさんに装着場所の指示がしやすいように、リードに尺が書いてありますね。これは、目からうろこでした。
朝原:「4から7の間で100本お願い!」みたいに指示をしています。
ー初回の方には何本つけられていますか?
朝原:500本が多いです。最低でも300本以上はやっていますね。本数着けないとわからないですよ。500本でも少ないと思っちゃいます。少ないと思ったら、100本くらい足しちゃいます。やっぱりヘアループでの変化を実感してもらいたいです。
RUB-A-DUBオーナーの朝原さん
強みを活かした悩み解決の提案
-現在のヘアループの施術率はどのくらいですか?
朝原:そうですね5%~8%くらいです。うちはホリスティックメニューとベーシックメニューをやっていて、ホリスティックメニューは単価が高いので、その間にヘアループをやってもらっているイメージです。エステやヘッドスパをやっているお客様にも、おすすめしてやってもらっていますね。やはりVIPの方は、ヘアループをやって頂いている方が多いです。
-提案方法はどのようにされていますか?
朝原:最初は困ったのですが、絶対に「増毛」って言わないようにしています。ブローしたスタイルをキープしたい方って多いじゃないですか。強みを出していますし、悩みに合わせた提案なので、ヘアループの強み(形状記憶)そのままですね。今までずっとカウンセリングをしているし、お悩みを聞いているので、ここに必要だからやってみませんか?みたいな、お客様との信頼関係もありますね。
-お試しプランは作られていますか?
朝原:初回は500本で300本の金額(¥9000)でやっています。初回は全員この設定でやっています。メンテナンスも初回は無料で、100%来られますね。事前予約で絶対に取るようにしています。メンテナンスは絶対にやらないとだめだと思いましたね。髪質で取れやすい人もいるし、エイジングでぼこぼこしている方は案外取れにくかったりします。元々の毛髪サイクルが早い人もいるし、デザインの確認もしたい。僕は「本当はもっと着けたいんですよ」と言っておきます。
朝原:メンテナンスは、お客様ご自身でセットをして来てもらいたいんです。僕らがセットするのと、お客様でセットするのでは、髪の落ちる位置が違うんですよ。で、それを確認して、ドライの癖などをお話しています。結局、ヘアループの確認じゃなくて、デザインの確認なんですよね。それをやることによって、はじめての人でも顔を合わせることが増えるので、信頼関係が作れますね。
-新規の集客には繋がっていますか?
朝原:たまにぽーんといらっしゃいます。どこかから聞きました!というお客様ですね。実は、ヘアループをはじめて、このフロー良いなーと思って、新規のフローを変えたんですよ。
新規で来られた方は、10日以内にシャンプーとブローを無料にしています。そこでヘアスタイルの確認やカラーの入りなど確認などしてメンテナンスするようにしました。うちはヘッドスパもやっているんで「気持ちいいシャンプーを絶対しますんで、何もなくても来てください」と言っています。これもほぼ100%来店されますので、そこで話して、次回の提案や、スタイリング材やシャンプーの話などして、顔を合わす回数を増やしました。お客様の情報をいろいろ聞けます。これをやって、だいぶ変わりましたね。もう一回顔をあわせるのが良いですね。お客様は、もう一回行ってみよう!に変わります。
自分で満足している仕事では、お客様に来てもらえない
-やっぱりコミュニケ―ションの回数は信頼関係を生みますね。
朝原:RUB-A-DUBは気持ちいいシャンプーが絶対できるので、ヘッドスパに繋がることもありますね。そして、ホリスティックメニューは絶対やって欲しいんですよ。ヘッドスパもおすすめしたいし、ヘアループもおすすめしたいし。おすすめしたいものがたくさんあります。それも、いっぺんにはおすすめ出来ないので、3回くらいに渡って、割引サービスなども使っておすすめするようにしています。次はヘッドスパ、次はヘアループみたいな提案ですね。
-凄く考えて、仕組化されていますね。
朝原:うーん。これは感覚ですね。ダーウィンの種の起源には、強い人じゃなくて、賢い人じゃなくて、変われる人の種が残っていくと記していますが、生き残るには、とにかく変われるようにフットワークを軽くしています。自分で満足している仕事だと、お客さまに来てもらえません。
-ヘッドスパとの相性はいかがですか?
朝原:うちはリラクゼーションで気持ち良かっただけではやってないので、髪の毛つやが出て、状態が良くなって関係を、10年で作ってきたんです。でも、毛は生やせないので、髪や頭皮の状態が良くなったお客様に「もうボリューム出しましょう」ってw
ロングヘアーの方に、メッシュと同じ色を入れると艶が出るので、トリートメントみたいな使い方もしてますよ。反射がきれいに反射するので、締まって見えますね。
-なるほど。EXLOOP自慢の疑似キューティクル効果です。やっぱり、凄く研究をされていますよ!
朝原:いや、研究はしてないです!せっかくなので、こけたく無いし、パートさんたちに仕事が出来て、お店全体に活気が出ます。一番は、自分たちが面白いと思ってやっていることだと思いますよ。僕も白(18S-n)を前髪の内側に着けていますし、スタッフも着けていて、お客様と話していても話題にもなります。男性のお客様にも、着けたいと言われますよ。
-ありがたい話ばかりしていただいていますが、ここまでノウハウを話してもらって、記事にして良いんですか?
朝原:はい。全然良いですよ!だって、マネできないですもんwお客様との10年の信頼関係があってですから。
<編集後記>
凄く男気があって、スタッフ想いの朝原オーナー。挑戦が大好きで、子供のように「ワクワク」を大切にされている方でした。そして、何よりぶれないのが、『お客様ファースト』の考え方。お客様がきれいになることを追求した結果が、現在のサービスの質と幅広さに繋がっていると思います。私も多くを学ばせて頂いたインタビューでした。
インタビューの後に、アシスタントさんともお話したのですが「朝原オーナーにあこがれて仕事をしている」と言われていました。この絆もRUB-A-DUBさんの魅力なんでしょうね。
<サロン情報>
RUB-A-DUB
http://www.rub-a-dub.jp/
住所:愛知県名古屋市守山区元郷2-602
電話番号:052-799-0073
営業時間:平日9:00~19:00 金曜日ナイター営業 9:00~22:00
定休日:毎週月曜、第2・第3火曜定休